マイクル・コナリー「終決者たち」(The Closers)
「暗く聖なる夜」で私立探偵になって、ちょっとがっかりしていたのですが、小説自体はとても力作で面白かったのですけどね。でも、やっぱりハリー・ボッシュはロス市警の刑事でいてほしいという気持ちがぬぐいきれなかったです。
そして、やはり読者の気持ちも伝わったのでしょうか、私立探偵のハリーは「暗く聖なる夜」と「天使と罪の街」で終わり、再びハリーはロス市警に戻ってきました!
コナリー自身、ハリーが私立探偵ではそうそうに殺人事件ばかり扱うわけにもいかず、苦しい状況だったみたいです。ということで、めでたくハリーが戻ってきたわけです
ハリー・ボッシュシリーズ第11作目になります。
3年間のブランクのあと、ハリーが配属になったのは、未解決事件を専門に再調査する部門でした。そして、そこにかってのベストパートーナーのキズ・ライダーも配属されることに。いやあ、嬉しいですね。10作も読んでいるとついつい感情移入してしまいます。
そして、最初に手がけた未解決事件は、17年前の少女殺害事件でした。
思いもよらぬ新しい手がかり、犯人をおびきだすハリーの手口、中盤をすぎてからは勢いよく読みきってしまいました。
次の作品は「リンカーン弁護士」これは、ハリーシリーズではないです。今読んでますが、ささっと読んで、シリーズ12作目の「エコー・パーク」をはやく読みたいですw
ところで、ハリー刑事はアルトサックス奏者のアート・ペッパーがとても好きみたいなんです。そして、なんと、ハリーは老人ホームで往年のジャズプレイヤーからサックスを習ってました。
盗まれたサックスをみつけ、返しに往年のサックスプレイヤーのもとに行ったのですが、自分はもう吹けないので、ハリーが持っていろと言われてしまいます。そして、週2回、預かったサックスをもって老人をおとづれることが始まったのでした。
で、アート・ペッパーですが、1982年6月に56歳でなくなっています。ハリーもちょうどそれくらいの年齢になっていますね。アート・ペッパーは1960年代後半は麻薬中毒で施設に入っていたようなのですが、1974年に突然カムバックしました。トリップという曲が有名ですが、なんと、アルトサックスでテナーのジョン・コルトレーンのように吹くみたいな感じになっていて、ジャズファンを仰天させたみたいです。以来、8年程のめまぐるしい活躍をして、突然脳出血で死亡してしまいます。1950年代の名演奏も好きなんですが、なくなるまでの8年間の演奏を評価する方も多いと思います。
ハリーもどうやら、74年以降のアート・ペッパーが好きみたいです。
アルト・サックスの名手ですが、クラリネットもとてもうまくて、クラリネットなのですが、やっぱりアート・ペッパーなんですねw
1982年5月、ピアノのジョージ・ケーブルスとのデュオアルバムが最後のレコーディングとなりました。
お葬式で、このアルバムのGoin' Homeが流れたそうです。
左がピアノのジョージ・ケーブルス、右がアート・ペッパー。

ここでは、クラリネットを吹いています。
ドヴォルザークの交響曲第9番ホ短調『新世界より』の第2楽章のテーマ「家路」で有名なメロディーですね。アメリカの黒人音楽に影響されて作曲したとのこと。そういえば、銀河鉄道の夜でもこの曲入っていましたよね。
どんがら汁(寒鱈汁)のどんがらって、アラの意味だったんですね。アラ汁、好きです。
寒鱈って、かなり大きな魚じゃないかなって気がします。かなり豪快な料理ですね。

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そして、やはり読者の気持ちも伝わったのでしょうか、私立探偵のハリーは「暗く聖なる夜」と「天使と罪の街」で終わり、再びハリーはロス市警に戻ってきました!
コナリー自身、ハリーが私立探偵ではそうそうに殺人事件ばかり扱うわけにもいかず、苦しい状況だったみたいです。ということで、めでたくハリーが戻ってきたわけです

ハリー・ボッシュシリーズ第11作目になります。
3年間のブランクのあと、ハリーが配属になったのは、未解決事件を専門に再調査する部門でした。そして、そこにかってのベストパートーナーのキズ・ライダーも配属されることに。いやあ、嬉しいですね。10作も読んでいるとついつい感情移入してしまいます。
そして、最初に手がけた未解決事件は、17年前の少女殺害事件でした。
思いもよらぬ新しい手がかり、犯人をおびきだすハリーの手口、中盤をすぎてからは勢いよく読みきってしまいました。
次の作品は「リンカーン弁護士」これは、ハリーシリーズではないです。今読んでますが、ささっと読んで、シリーズ12作目の「エコー・パーク」をはやく読みたいですw
ところで、ハリー刑事はアルトサックス奏者のアート・ペッパーがとても好きみたいなんです。そして、なんと、ハリーは老人ホームで往年のジャズプレイヤーからサックスを習ってました。
盗まれたサックスをみつけ、返しに往年のサックスプレイヤーのもとに行ったのですが、自分はもう吹けないので、ハリーが持っていろと言われてしまいます。そして、週2回、預かったサックスをもって老人をおとづれることが始まったのでした。
で、アート・ペッパーですが、1982年6月に56歳でなくなっています。ハリーもちょうどそれくらいの年齢になっていますね。アート・ペッパーは1960年代後半は麻薬中毒で施設に入っていたようなのですが、1974年に突然カムバックしました。トリップという曲が有名ですが、なんと、アルトサックスでテナーのジョン・コルトレーンのように吹くみたいな感じになっていて、ジャズファンを仰天させたみたいです。以来、8年程のめまぐるしい活躍をして、突然脳出血で死亡してしまいます。1950年代の名演奏も好きなんですが、なくなるまでの8年間の演奏を評価する方も多いと思います。
ハリーもどうやら、74年以降のアート・ペッパーが好きみたいです。
アルト・サックスの名手ですが、クラリネットもとてもうまくて、クラリネットなのですが、やっぱりアート・ペッパーなんですねw
1982年5月、ピアノのジョージ・ケーブルスとのデュオアルバムが最後のレコーディングとなりました。
お葬式で、このアルバムのGoin' Homeが流れたそうです。
左がピアノのジョージ・ケーブルス、右がアート・ペッパー。

ここでは、クラリネットを吹いています。
ドヴォルザークの交響曲第9番ホ短調『新世界より』の第2楽章のテーマ「家路」で有名なメロディーですね。アメリカの黒人音楽に影響されて作曲したとのこと。そういえば、銀河鉄道の夜でもこの曲入っていましたよね。
どんがら汁(寒鱈汁)のどんがらって、アラの意味だったんですね。アラ汁、好きです。
寒鱈って、かなり大きな魚じゃないかなって気がします。かなり豪快な料理ですね。

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