楽園の謎

 原田マハ「楽園のカンヴァス」を読んで、アンリ・ルソーに興味がわきました。
 ルソーの絵、不思議な感じがします。しかも、すごくインパクトがある。そしてプリミティブ。

 岡谷公二「アンリ・ルソー 楽園の謎」は、原田マハさんが小説を書くにあたっての参考図書としてあげています。この本とても面白い本でした。アンリ・ルソーじたいが謎多き人物で、絵もまた謎めいている感じです。

 岡谷公二さんの結論としては、アンリ・ルソーは自分の描く絵の中に呪術的要素を強く持っていたのではないかということでした。絵の中に自分も生きているような感覚。

 アルタミラの壁画にみられるような絵画へのアニミズムをアンリ・ルソーも自分の絵に感じていた。

 なるほどねえ、そうかもしれない。

 遺作「夢」をみても、植物や動物への憧憬や畏敬が感じられます。


 アンリ・ルソーという人、ちょっと変わっていたらしい。ナイーブな感じで、人にだまされやすくて、しかも女性への情熱は並大抵のものではなかったみたいです。だからといって、頭が悪いとかそんな人じゃなかった。あまりにも、絵と女性への情熱が強すぎたのかもしれないというふうに、「アンリ・ルソー 楽園の謎」では書かれています。

 やっぱり天才だったのかも。

 1894年の作品に「戦争」というものありますが、なぜかこれをみていて、ピカソのゲルニカを思い浮かべてしまいました。「戦争」「ゲルニカ」不思議なインパクトを感じますが、ピカソはルソーの絵が好きだったみたいですから、多少は影響を受けているのかもしれないですね。


戦争

ゲルニカ
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