マイクル・コナリー「ナイトホークス」
ロサンジェルス警察の刑事ハリー・ボッシュが活躍するシリーズ小説の第1作目です。
このシリーズ、なんと20作以上あるみたいです。
ま、どうせなら第1作からじっくり読んでみたいというわけです。
原題は"The Black Echo"で、ベトナム戦争でトンネル探索兵士だったハリーの戦争体験からつけられたタイトルです。
邦訳のタイトル「ナイトホークス」の由来は小説の中に出てくる アメリカの画家、エドワード・ホッパー
の代表作"Night Hawks"1942年をハリーが好きで、この絵が孤独なハリーのイメージにぴったりというあたりからつけられたのだろうと思います。
ちなみに、nighthawkは夜行性のヨタカから転じて、夜更かしの好きな人といった意味のようです。
Edward Hopper:Nighthawks(The Art Institute of Chicago)

ベトナム戦争から20年たった現在も眠れぬ夜を過ごすことの多い、ハリーですが、ロス警察では
有能ですが、一匹狼で多くのトラブルも引き起こすという刑事で、まだ1作しか読んでいないの
で、今後どんな展開が待ち受けているのか楽しみです。
第1作ということもあってか、ベトナム戦争当時のベトナム人のつくった秘密トンネル探索兵だった
仲間が、ロサンジェルスの地下水道路を利用して銀行強盗を謀るという事件がらみで進行します。
たまには、海外小説もいいものですよね。ロスは一度しか行ったことがありませんが、街並みを
思い出しながら読んだりしてます。
日常の中で、ほんの少しでも楽しみがあるっていいですよね。

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