D列車でいこう

 鉄道マニア、全国に2万人いるそうです。一人が平均年間20万円使っていて、その市場規模は40億円だとか。そんなことが阿川大樹「D列車でいこう」に書かれていました。
 意外に少ないなという気もするのですが、どうなんでしょう。

 鉄道マニアの建設省役人、銀行支店長、MBAの資格を持つキャリアウーマンの3人が、赤字で廃線を間近にした田舎の鉄道会社を復活させるという物語です。

 鉄道マニアの人、いろいろな方向性があるみたいです。鉄道写真の人から、ダイヤ好きの人、駅弁好きの人、廃線趣味の人、鉄道模型好きの人(確か、フランク・シナトラはそれ専用の部屋があったとか)。様々な鉄道ファンの心をとらえて、廃線間近の鉄道会社を再生させるべくビジネスにチャレンジするという、その手法はロングテール・ビジネスというものだった。

 作者の「覇権の標的」という小説を例に、ロングテール・ビジネスの面白い記述があります。インターネット上に20万冊のエントリーをもつ出版社が、月に1冊の販売ができれば、20万部の売上になる。月に20万部のヒットの1冊に匹敵すると。
 なるほどね、ネットってそういうビジネスモデルも可能になるのですね。
 なんでも、「覇権の標的」は月に1冊しか売れないらしい?まあ、これは単なる仮想の例えでしょうけど。



 それにしても、女装趣味の人って、全国にどれくらいいるのでしょうね。
 ネット上にブログを持っている人だけでも、2,000人くらいはいるのでしょうか。もっとかな、、、


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覇権の標的

 阿川大樹「覇権の標的(ターゲット)」、とても面白かったです。舞台はシリコンバレー。LSIの性能を数百倍・数千倍にする発明をなしとげた、主人公が世界の巨大資本からその特許の利権争いに巻き込まれるというお話です。

 この小説、視点がベンチャー・キャピタルとかオイル資本とかダイヤモンドやウランシンジケートがらみで描かれていて、はあ、、、そんな世界もあるんだみたいに思いました。まあ、不勉強だからね、私は--;

 この方、学生時代は、演劇の脚本とか作曲をしていたらしのですが、その後半導体技術者になって、それから、シリコンバレーで半導体ベンチャー企業を起こした後、小説家に転身したという経歴らしくて、すごいですね。

 だからか、この小説はフィクションだとはいえ、かなりリアルで、一気に読んでしまいました。


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天地明察

 天地明察を見てきました。
 よかったですよ!

 なんといっても、宮崎あおいちゃんが可愛かったし、江戸時代に日本初の和暦をつくった安井算哲の一途に打ち込む姿が美しかった。

 暦って、考えたことなかったですが、いろいろな歴史があるのですね。

 そういえば、4年に一度、閏年ってありますが、あれも一年が365日きっかりじゃないからなんですね。それに、太陽暦というのと太陰暦というのがあって、今の私たちが使っている暦は、月の周期にはあってないみたいです。言われなくても、そんなことわかってるって--;

 天地明察、すがすがしい映画で、おすすめです!

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 今日は、忙しかったです。
 映画が始まるまで、お昼ごはんがわりに、ちょっとお酒を飲んで、映画を見て、久しぶりにウォーキングで5km程歩いて、帰ってきました。晩御飯食べてから、阿川大樹「インバウンド」を読みました。

 「インバウンド」、コールセンターに務める上原理美(リーミー)の物語なんですが、舞台は沖縄です。自分が電話しているコールセンターって、どこにあるか分からないですよね。そして、コールセンターはきっちりしたマニュアルで応答のスクリプトができていて、、、
 意外に知らない世界だったなあとか思いながら、楽しく読みました。

 そういえば、一番最近、コールセンターに電話したのは、DHCとフォーエバー21だったかなあ。両方共、女性向けの商品だったけど、電話にでた女性からは何の動揺とかも感じられなくて、てきぱき処理していて、驚いたというかほっとしたというか--;
 この小説を読むと、なんかそういう対応も納得できる気もしました。

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終戦のローレライ

 私のよくおじゃまするブログの方から、おすすめのあった福井晴敏「終戦のローレライ」を読みました。文庫で4冊あって、久しぶりに読み応えがありました。

 戦地で人肉すら食べてしまった軍人達が、日本を腹切り再生させるべく、米軍に第三の原爆投下を皇居のある東京に画策します。そのみかえりに、第二次世界大戦後の重要な戦力となるナチスドイツの開発した兵器、ローレライシステムを引き渡すと約束します。

 潜水艇に小型潜水艇ナーバルを搭載したローレライとは何か、
 米軍にローレライを引き渡すべく向かう潜水艇で、東京に原爆投下を画策するためであることを知った、艦長以下乗員が、それを阻止するために、船内での戦いに勝ち、米艦隊の攻撃を打ち破り、テニアン島から飛び立つ原爆を搭載したB29を撃墜すると、まあ、こんなストーリーなんです。

 死地、テニアン島に向かう途中、艦長は小型潜水艇ナーバルを切り離すと宣告します。そこには、征人とパウラという若者が搭乗していて、生きて新しい日本を作って欲しいと伝えられます。

 この小説、登場人物がそれぞれとてもよく描かれていて、魅力的です。映画もみてみましたが、このあたりがあまりうまく描かれていなかったのと潜水艇や戦闘のシーンが低予算のためでしょうか、残念な映像でした。

 戦争ものとなると、シリアスであったり、潜水艇というマニアックなものであったりという先入観もあるのですが、この小説、エンターテインメントとしても読めるという不思議なものでした。

 ほんと、読み応えのある小説でした。
 ご紹介ありがとうございました。

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