はじまらないティータイム

 原田ひ香「はじまらないティータイム」です。

 いまいちよくわからない物語でしたが、女ってやっかいな生き物なんだなという感じ。おせっかいなおばさん(お婆さんかな)が出てくるのは、「東京ロンダリング」と同じ。こういうおばさん(お婆さん)は、こまったもんだよなあということなんですが、すこしだけ共感できるようにも描かれているあたりは作家の良いところなのかもしれない。

 で、さらに、25歳、30歳、35歳の3人の女性が登場。結婚しても子供が生まれない30代の女ふたりと不倫で計画妊娠して妻の座を射止める20代の女。なんかやりきれないお話でした。「東京ロンダリング」と同様、世間的に普通じゃないかもしれない結婚しても子供のいない女と普通に見えても、普通じゃない女よりもさらにおかしい女、この作家らしいお話なのかなと思った。

 でも、男だって、会社では、足のひっぱりあいだし、ねたみやいやがらせやいがみあいがいっぱい。

 こういう小説を読んだ後は、ハードボイルドなんかで、すっきりしたいw

 ハードボイルドは、ねちねちしてないのがいいです。何か問題があると、暴力で解決w
 そういえば、「はじまらないティータイム」最後は、女どうしで殴り合いしたらみたいな結末だった。


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東京ロンダリング

 原田ひ香「東京ロンダリング」です。
 2010年の文芸誌「すばる」に掲載された小説なので、純文学なんだろうと思います。
あざとさがない、テーマは決して明るいもではないのですが、さわやかな感じがしました。
そのあたりが、純文学たるゆえんなのかなとも思いました。

 ご本人の肖像写真が載っているのですが、1970年生まれの清楚な美人という感じですね。

 淡いピンクの本の紐(スピンというらしいです)がついていて、こだわりを感じます。
 
 ロンダリング、マネー・ロンダリングは大沢在昌の小説にもたびたび出てきて、資金洗浄ということですが、この小説のロンダリングは、住宅などで死亡事故などがあると、借り手がなくなるため、一旦専門の会社に依頼して、住んでもらうことで前歴をクリアすることをいいます。
 この物語の主人公りさ子は、そんなロンダリングを仕事としてる女性。離婚し、住むところのあてもなく、生きる目的も失い、困窮していたところを、この仕事を引き受けることになる。そして、いろいろな人との出会いのなかから、りさ子は自分のすすむ道を見つけてゆく。

 舞台設定が不動産ロンダリングというところがこの小説を面白くしていますね。



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