指し手の顔(脳男2)

 昨日今日と、東京は格別に寒いです。
 風邪を引いている方も多いみたいで、ゆっくり睡眠をとって、仕事しないのが一番ですよね。
 そうはいかないって?
 ま、しょうがないですか。

 最近見た映画の続編という感じで小説を読みました。
 映画「脳男」を見て、原作小説では、続編「指し手の顔(脳男2)」が出ているのを知り、読みたくなってしまいました。続きが読みたくなったり待ち遠しい、読み物の楽しさの一つですよねw。

 脳男1は、原作は読んでいないのですが、映画と小説とでは少し内容が違うのかな。連続爆弾犯人の緑川紀子は原作では男、脳男の鈴木一郎と緑川の関係も変えている? ですが、続編の「指し手の顔」を読んでいて特に違和感はありませんでした。話が分からなくなる程には映画も原作を変えてはいないみたいです。

 で、「指し手の顔」ですが、これが面白かった。
 「指し手の顔」ってタイトルの意味がよくわからなかったですが。たぶん、チェスの指し手と駒のような関係で、殺人者のイブを操っているのが潘マーシーで、さらに脳男の鈴木一郎がいるみたいなことかもしれません。

 この小説で特徴的なのは、脳男が主人公ですが、小説の中で主人公以上に刑事の茶屋や精神科医の鷲谷が活躍するというあたりかな。でも、脳男なしにはこの小説はなりたたないようになっていて、これシリーズ化したらいくらでも書けちゃうかもしれないw。

 小説によると、現在の精神医学は、精神分析学派、生物学派、器質学派などに分かれるそうです。精神分析学派というのは、フロイトとかの無意識などの心的要因による精神異常という点を重視するものらしい。生物学派は、脳神経ネットワークのダメージを薬で治してゆくというような感じかな。器質学派は、アルツハイマーのような脳そのものの変性による疾病なんかを扱うようなものらしい。薬を飲んで治すことが多いと思っていましたが、精神疾患の内容によっていろいろあるのでしょうね。ま、素人には難しいです。
 
 この小説では、精神病と犯罪について多く語られています。とても現代的ですが、あまりふれられていないテーマかもしれない。そして、作者の首藤瓜於は、精神病理、美術、キリスト教、猟奇犯罪、刑事、高度な知能、両性具有や同性愛といったキーワードをちりばめて独自の世界を見せてくれます。

 脳男3も楽しみです。
 でも、脳男2がでるまでに8年程あったみたいですので、脳男3はいつになるのだろうか?
 
 映画を見てない、小説も読んでないという方には、ちょっとなあという記事になって申し訳ないです。
 
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